「ヨコハマトリエンナーレ 2017」 |
「島と星座とガラパゴス」 |
横浜美術館について |
'2017 8_3 記者内覧会、会場 「横浜美術館」 内の展示風景です。 画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。 |
《安全な通行》 2016 (救命ボートと難民が実際に使用した救命胴衣を用いて、難民問題を提唱) アイ・ウェイウェイ (艾未未)/AI Weiwei 1957年、北京(中華人民共和国)生まれ/ベルリン(ドイツ)在住。 常に自らの置かれた社会状況に関わり、芸術概念を拡張し続ける。 本展では、欧州に拠点を移した2015年以降に取り組む難民問題に関連し、救命ボートと難民によって実際に使われた救命胴衣による、美術館正面の外壁全面を用いたインスタレーションを発表。 権力構造と大衆との関係性を示唆している。 |
《善と悪との境界はひどく縮れている》 2017 ジョコ・アヴィアント/Joko AVIANTO 1976年、東ジャワ (インドネシア) 生まれ/バンドン (同) 在住。 しなやかさと堅さ、そして耐久性を併せ持つ竹は、インドネシアの家屋や日用品の素材として長らく親しまれてきた。 アヴィアントは、無数の竹を独自の手法で編み上げる作品制作を通して、自国で失われつつある伝統文化、人間と自然の共生について考慮を重ねている。 本展では、しめ縄という日本古来のモチーフから発想された、ダイナミックな竹の造形物が、グランドギャラリーに現れる。 |
《無題》 2000 マウリツィオ・カテラン/Maurizio CATTELAN 1960年、パドヴァ(イタリア ) 生まれ/ミラノ (イタリア)およびニューヨーク (アメリカ) 在住。 美術界の定説や常識を覆す、辛辣でユーモラスな作風で知られる。 《無題》 で壁から吊り下げられたカテランの分身が作家の孤独や死を感じさせる一方、《スペルミニ》 では生を象徴するかのごとく卵子を求める精子のように作家の顔が迫ってくる。 自分の存在を消してしまいたい衝動と、自身の考えや作品を世界に増殖させたいという野望を持つカテランは、その狭間でしたたかに振る舞う。 |
《ジルバ タンゴフライ タグプラント》 2016 カールステン・ヘラー、トビアス・レーベルガー、アンリ・サラ & リクリット・ティラヴァーニャ/Carsten HÖLLER, Tobias REHBERGER, Anri SALA & Rirkrit TIRAVANIJA カールステン・ヘラー 1961年、ブリュッセル (ベルギー) 生まれ/ストックホルム (スウェーデン) およびビリワ (ガーナ) 在住。 トビアス・レーベルガー 1966年、エスリンゲン・アム ・ネッカー (ドイツ) 生まれ/フランクフルト (同) 在住。 アンリ・サラ 1974年、ティラナ (アルバニア) 生まれ/パリ (フランス) 在住。 リクリット・ティラヴァーニャ 1961年、ブエノスアイレス (アルゼンチン) 生まれ/チェンマイ (タイ) 在住。 1920年代のパリでシュルレアリストたちが展開した 「優美な死骸」 というゲームにならい、シンガポールの版画工房STPIの技術を用いてリレー式で一枚の版画作品を作った、4人のコラボレーション・プロジェクト。 前の作家が制作した作品の終わりの1センチほどの部分のみを手がかりに、一定の制約のもとで描くことで、偶然が生み出す思いがけないイメージとの出会いの可能性や、共作における創造性のせめぎあいがもたらす効果を探る。 |
《まるで胸に穴が開いたような、僕の知っている街、東京の夕暮れ》 2016 ミスター/Mr. 1969年、キューバ生まれ。 アニメやゲームキャラクター風のタッチで描かれた少女像など、日本独自の進化を遂げた 「ガラパゴス」 的なオタックカルチャーや萌え絵の無垢さを、アートとして奇想に変容させてきたミスター。 本展の入り口では、突如出現した街角の風景の中に可愛いらしい少女たちが佇み、作家の妄想に満ちた世界が観客を出迎える。 |
風景から歌 | 海のあるまち 2017 瀬尾 夏美/SEO Natsumi 1988年、東京都生まれ/仙台市在住。 2011年3月、ボランティアで東日本大震災の被災地に赴いた作家は、言葉では表現できない思いを抱えた多くの人々に出会った。 その体験から、歴史に書き残されないような彼らの記憶を、媒介者として絵と言葉で記録し、伝える活動を始めた。 近年は、戦争の記憶が残る場所での制作や、障害のある人たちとの活動などへも、関心を広げている。 |
横浜美術館の参加アーティスト: 25組 |
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